本年3月13日から3月19日まで、メジャーリーグ開幕戦東京ゲーム(ロサンゼルス・ドジャース対シカゴカブス)(写真上段)にて、当院顧問の佐保豊氏が医療安全体制の統括を担っており、私は医療コーデイーネーターとして、MLB 規定の安全帯対策を行うため帯同しました。役割は佐保さんとMLB(Major League Baseball)で作成したON-FIELD EMERGENCY MEDICAL PLAN に従い行動します。練習、試合中、グランドで発生するとsports safety でデザインされた救急カートを用いて東京ドーム内に待機する救急車と別に、同時搬送や、一台目の搬送後15 分以内に救急車が到着する規定があり、日本医科大学付属病院救命救急センターのご協力により、3 月15 日、16 日の阪神、巨人とのプレシーズンゲームと、17 日、18 日のメジャーリーグ開幕戦に日本医科大学救急救命センターからECMO 車の配置(写真1)のご協力をいただきました。今回、私の役割として、選手の入国前に持参する薬剤、医療機器を関東厚生局に申請を行います。今回、チームはそれぞれ選手30名、選手以外のチームスタッフ、専属メデイアもチャーター機でドジャース、カブスそれぞれ130名ずつ来日し、滞在中の選手が検査を要する際の医療機関受診調整、家族の健康管理も業務でした。家族、関係者の対応は、当院と日常診療で連携している聖路加国際病院に協力頂き、選手の治療(点滴)、処方、治療機器の輸入に関しては、山手クリニックで行いました。
今回、グランドでは、医療対応だけでなく、MLB チーフドクターのGray Geen 先生や(写真2)ドジャースで20 年活躍する中島トレーナーとも親交の機会(写真3)もあり、有益な機会となりました。山手クリニックの日常的な診療体制で、MLB より高く評価を頂き、今後の励みに地域医療に貢献していきたいと思います。